信頼の価格設定
今日、配送に行ったK様宅で嬉しい話を耳にした。
それぞれスタッフの仕事の予定が詰まっている為、私も仕事の合い間を見つけ、1人で行ける単品の配送にチョイチョイ出掛けるのだが、帰り際、二世帯住宅の若夫婦に呼び止められ、椅子に座りアイスコーヒーをいただいた。
「母が、初めて家具屋を好きになったと言っておりました」
当然、嬉しいお言葉。ただ理由が分からず、
「何かしましたか?」
と聞いてみると、
「あの家具屋だけは、誰に対しても平等だ」
と言っていたそうです。
話を聞くと、値引きをしない事が気に入った?らしく(笑)
「値引きを言える人・言えない人がいて、言える人が得をするような、そんな家具屋にしたくない」
若い兄ちゃん(たぶん私?)がそう言った事に対して、どうやらお母様は気に入ってくれたようである。
ミヤモト家具は、製品の次に「価格設定」にこだわる店だ。
お買い上げいただく全てのお客様が特別であるならば、全てのお客様に平等でなくてはならない。
そのために、あらゆる無駄を省き、一貫性にこだわり、最高級材ばかりを使いながらもお買い求めしやすい価格を目指し、弊社は努力を積み重ねてきた。
K様のお母様は、他者で「特価」と言われ、製品に見合わぬ価格の家具をこれまでに購入し、当然、平等であるはずもなく、購入した数日後には、同じ商品がセールにかけられていたということもしばしばあったようだ。その上、「同じ品を購入したご近所同士がそれぞれ違う価格で購入していた」なんてことも経験したらしい。
「足元を見たかのような商売は、いづれ滅びる。」
他社のやり方を否定するつもりもないが、私はそう思う。
K様のお母様がチャブ台が欲しいと言っていたそうなので、若夫婦に提案させていただいた。
ブラックウォールナット無垢材オイル仕上げで、脚を折ると、
ローテーブルとして使用できる。
さっそく、ご購入いただいた。
金額を伝えようと、弊社のカタログをめくって探していると、
「社長さん結構です。お店も価格も信頼していますから」
と、笑われた。
K様、本当に有り難うございます。それと今日お逢いできなかったお母様。なんだかとても逢いたくなりました(笑)
何かありましたら、いつでも私の携帯にご連絡下さい。
K様にとって、いつでも必要とされる若い兄ちゃんの家具屋であり続けたいと思っています(*^_^*)
宮本 豊彰