ミラクルコーディネーターのK(p_-)

今から3年程前だったと記憶している。
 
 私達にとっては、2度と忘れてはならない、いや、忘れるはずもない出来事だった。

 当時私達と、とても仲良くしていた住宅メーカーで、従業員の方を始め、そこで家を建てられるほとんどのお客様がうちで家具を購入されるといった、莫大な着工数から考えても、とても考えられない奇妙とも思える現象が繰り返された。

 とても不思議に思えるが、私はその時に、ひとりのベテランのコーディネーターさんと出会った(以下Kさん)。

 うちの家具を気に入り、私達はお互いのスタッフを始め、固い絆とも思える信頼関係を築き上げた。

 あれは知り合った翌年のことだ。

 とあることがキッカケで、会社的な繋がりが無くなり、決別を余儀なくされた。理由は、私達にも、そこで働くKさんはじめ、従業員の
みんなにも知らされることも無く、私達にいたってはまるで理解不能な状況の中、ミヤモト家具に、無理やりつくったかのような笑顔でやってきたKさんの顔を、私は今でもきのうの事のように思い出すのだ。


「社長、ごめん。私も組織の中で働くひとりとして、会社の決定にそむく事は出来ない。でも、お客様に喜んでいただく為に、共に働けた事は、まぎれもない事実だよ。本当にありがとう」


 そう話すKさんの目には、うっすらと涙が溢れていた。店を出る後姿には、悲壮感さえただよい、あの時ほど、ミヤモト家具のスタッフひとりひとりの気持ちがひとつになった瞬間を見た事が無い。

 あれから3年の月日が流れ、今でもKさんを始めとしたコーディネーターさん、営業さん、その他従業員の方が、ミヤモト家具を応援し、ただただ厚意、それだけで、うちをいつもお客様に紹介してくれている。


 その数は、3年たった今も衰えることを知らない。


 「僕達は、支えてくれたKさんを始めとしたそこで働く従業員の方の為、お客様の為に、心から精一杯を尽くしてきたんだ!」


 当時、そんな思いだけが、自分たちの支えだった。


 きょう、そんなKさんがコーディネートをした家具の配送に、部長・ガッツさん・ナオキと共に行ってきた。

 新築された施主様は、とっても沢山の家具をご購入いただいたのだが、きょうはリビングの写真だけお見せしたいと思う。




     



 
 Kさんらしいコーディネートだ=^_^=

 
   「コーディネートするときのポイントは何ですか?」


 と、以前尋ねた事があるのだが、その答えが、今も頭から離れない。


  「社長!そんなの簡単よ!まずはお客様を笑わせることよ!」


 と、話された(笑)。


 そこを聞きたかったんじゃないんだけど…と思いながらも、当時は全くピンとこなかったのだが、今となってはその意味がよ〜く分かる気がしている(#^.^#)。


 Kさん!いつも本当にありがとう。スタイリッシュな空間の中にも、家族間の「絆」を考えた、本当に素晴らしいコーディネートでした。

 やっぱりKさん。あなたは私が出逢った最初で最後の、「ミラクルコーディネーター」なんですね(*^_^*)

                           宮本 豊彰


 ミヤモト家具

 INTERIOR SHOP MIYAMOTO

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