店長 杉木 涼

 きょう、ミヤモト家具に新しい店長が就任した。

 名前は、杉木 涼 23歳。

 富山大学芸術文化学部を卒業し、新卒での入社から、わずか半年でミヤモト家具3代目店長の座を勝ち取った。

 23歳と1カ月での就任は、当然の事ながら最年少記録である。

 実績としては不十分であることは、誰もが承知であろうが、今のミヤモト家具のスタッフに、彼が店長になることを反対する者は誰もいない。
 それだけ彼はこの半年間を、休む間もなく、全力で駆け上がった。
 同期で、抜群の能力を誇ったチイちゃんとの、過酷な店長争いを制し、私の出した課題を全てクリア。
 実績の少なさを補うに十分な働きをしたことに、実は私も驚いている。

 2日前、一部スタッフと飲みに出掛けた。



 写真左が新店長の涼君。
 彼は飲み会があると、いつも楽しそうに皆を盛り上げ、仕事になると



 毎晩遅くまでこの様子。その表情は恐ろしい程、真剣だ。
 実は一瞬、彼を店長にすることをためらった訳でもないが、
  「地位が人を育てる」
 と、ヤクルト時代、全盛期を築き上げた野村元監督が、当時半人前だった池山選手を4番バッターに据えた事を思い出した。
 4番に据える事で、本物の4番バッターになることを野村さんは願ったのだ。
 当時、4番をしての実績は別として、池山選手はファンやチームメイトから愛される、本当にいい選手だった。

 涼君が池山選手のようになれるかは、正直分からないが、純粋で且つ、とびっきりの情熱を持った男は、とりあえず店長になってしまったというわけだ(笑)。

 私は思う。
 他のスタッフやお客様が、「彼を店長に育てる」といった店長がいても、悪くないと思う(この言い方はちょっと分かりずらいかなぁ?)。
 入社したての頃、とある焼肉屋で、
 「人一倍仕事をし、自分に厳しい人間が、人を指導する資格があるのだと思う」
 と話すと、彼はそれを真に受けてしまった(笑)


 店長 杉木 涼


 皆様、今後とも、彼をどうぞ宜しくお願い申し上げます<m(__)m>

                                                        宮本 豊彰

 ミヤモト家具
 http://www.miyamoto-kagu.net/