物語を紡ぐ
こんにちは。テンチョーの杉木です。
突然ですがみなさん、ミヤモト家具の展示してあるこちらのオセロをご覧になったことありますでしょうか?
盤はウォールナット材、駒はウェンジ材とメープル材で製作された木製のオセロです。
駒ひとつひとつは丁寧に研磨されており、手になじむ心地よい手触りをしております。
盤は駒に合わせて窪みが彫られていて、何より無垢材ならではの高級感が素晴らしい一品です。
私事になりますが、僕の祖母は昔からオセロが大好きな人でした。
とにかく頭を使うのが好きなおばあちゃんで、よくパズルとかもしていたみたいです。
そんなばあちゃんは僕が遊びに行けばいつも、 「涼ちゃんオセロしよう」と言ってきました。
僕は特別オセロが好きなわけではなかったのですが、ばちゃんとオセロをしている間だけはなんだか少し
大人になったような気がしていたのは覚えています。笑
小学生のころはまったく歯が立たずに負けてばかりでした。
中学に入った頃くらいかな?ばあちゃんに勝てるようになったのは。
でも、僕が高校生になるころにはオセロをすることもほとんどなくなり、ばあちゃんからの誘いもなくなっていきましたね。
あれは、大学三年くらいのときだったかなー、ふと戸棚の上を見るとオセロが置いてあるのが目に入ったんです。
「ヤバい、懐かしすぎる・・・」と思い、おばあちゃん孝行のつもりで久しぶりに勝負を挑んでみたんです。
「えぇ〜〜今の涼ちゃんにばあちゃん勝てんよ〜」
と負けず嫌いのばあちゃんでしたから、意外と返事は乗り気じゃなかったんですよ。笑
七年ぶりくらいだったのかなー、あの時ばあちゃんとオセロしたのは。
オセロを通し向かい合って座ったときに(ばあちゃんってこんな小さかったっけ!?)とびっくりしました。
結果はもちろん僕の圧勝。笑
あんなにオセロが強かったばあちゃんだったのに、何だか複雑でしたね。
とまぁ長くなりましたけど、オセロにはそんな思い出があったんですよ。
(ってかこうして書くと、なんかいい話だな・・・涙)
お店のオセロを見て思いだしました。そして同時にこのオセロの本当の価値に気付いたんです。
今は携帯やテレビゲームが主流の時代。100円出せばオセロのアプリなんてダウンロードできる時代ですよね。
でも果たして、お子さんと一緒に携帯でオセロをするでしょうか。友達とテレビゲームでオセロするでしょうか!?
お互い顔を見合わて、一手打つごとに「そうくるかー!」なんてやりとりをするのがオセロの醍醐味なんです。
終わったらグチをを言い合いながら、駒を片付ける時間が楽しいんです。
駒が3つ足りないのが、僕のばあちゃん家のオセロなんです!
そして、この木製オセロはすべて天然の無垢材で作られています。
手に汗にぎる対局をすればするほど、駒には色艶がでてくるでしょう。どんどん味が出てくると思います。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭の皆様、。
いつの日か、お子さんが大きくなって家を出ていくとき、「あの木のオセロ、持って行っていい?」
なんて言ってもらえたら最高ですよね。
いつの日かお孫さんが誕生して、今度はお子さんが親となってオセロするんです。
「昔、このオセロでおじいちゃんおばあちゃんとよくオセロしたんだよ」なんて会話もきっとあるでしょう。
この木製のオセロが作り出す『時間』という付加価値が、奥底にある本当の魅力なんだと気づきました。
そしてそれが、弊社のオリジナルブランドである「Anarchey Face」が目指す1つの答えだと確信しました。
「いいものは変わらない」
このオセロ・・・本当いいな。
(ちなみに僕のおばあちゃんは、今も元気いっぱいです笑)
涼
INTERIOR SHOP MIYAMOTO
Vintage Factory