臨場感

お客様の予想を超えるサービスをすることは、実に難しいと思うきょうこの頃。

ミヤモト家具の仕事のひとつに、「住宅展示場の家具設営・コーディネート」という実に難しい仕事がある。

一般のお客様の配送は、大変である反面、とても楽しい。実際に喜んでいただけるのは購入頂いた時ではなく、実は配送に行って、設置した時に初めて喜んでいただけるものである。

 片や、住宅展示場の設営・コーディネートは、打ち合わせの時も、配送・デコレイトの際も、実に孤独。

 お客様のイメージと、工務店・住宅メーカー・設計士さん、コーディネーターさんのイメージを、合わせて形にしなければならない、実にプレッシャーのかかる仕事である。

 昨日、アルスホームさんの内見会で、担当の佐藤さんより、「衣桁」のディスプレイは可能であるかとの問い合わせ。スタッフ全員の家の中を調べてもらい、何とか用意したものの、今度は着物が無いと形にならんだろうと、うちの妻の親戚から着物を拝借(笑・おばさんゴメンね)。テンヤワンヤで準備したのだが、このように




               




 何とか形になった。

 イメージに合わせて家具を準備し、配送・飾り付けをする間には何度も試行錯誤を繰り返す。

 一生懸命に準備しても、「イメージと違う」なんてことも無くも無い。

 

 家具を設置し終わり、最後にデコレイトをしに行ったチイちゃんが、夜、施主様に出くわしたらしく(こういうケースはとても珍しいのだが)、施主様のY様はとても喜んでくれたらしい。

 そして本日、アルスさん担当の佐藤さんより、御礼のメールが届いた。感無量の瞬間である。

 お客様のイメージと、担当者のイメージ、そして私達のイメージが合致した時、理想の空間が出来上がる。

 手間暇はかかるが、とても「やりがい」のある仕事である。

 よく、佐藤さんから「臨場感」と言う言葉を耳にするのだが、最近、ようやくその意味がわかるようになってきた。

 確かに思いが一致した空間には、「臨場感」を特別感じる瞬間がある。

 また一つ、自分の引出が増えました。ご協力いただきました施主さまのY様、担当の佐藤さん、それと最近みるみるデコレイトの腕を上げましたチイちゃんはじめ、サオリにミドリ、家具の設置に行った部長とガッツさん、いろんな人の思いが詰まった空間だったんですね。改めてそう感じました。




                




 それでは皆様、ごきげんよう(*^_^*)

                      宮本 豊彰


ミヤモト家具

INTERIOR SHOP MIYAMOTO

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アルスホーム株式会社

http://www.arshome.co.jp/