ぶらんこ

最近、よく昔のことを思い出すのは、歳をとったせいでろうか?

ついさっきまで、チイちゃんが残って仕事をしていたので、帰り際、暫らくたわいもない話をしていた。

入社して、もうすぐ一年が経つ彼女も、また店長の涼くんも、あっという間の一年だったに違いない。

 実は、隠している訳でもないが、私にもサラリーマンの経験がある。

 ミヤモト家具が軌道に乗る前は、サラリーマンの仕事をしつつ、休みの日や夜に家具屋の仕事もしていた、超極貧時代の話である。

 私にも入社一年目という時代があり、そこそこな会社であった為、同期は23人もいた。


 それから一年目を過ぎた頃は、約半分くらいに減っていたっけな。

 決して仕事が楽ではなかったにしろ、再就職のことを考えると、次に希望の会社に就くことは極めて難しい。

 当時、同期の飲み会の場は、会社の愚痴の言い合いであったが、たいして仕事をしない奴ほど、よく愚痴をこぼすもの。

 いつの時代も私達は、仕事が出来る事に感謝すべきと思う。


 当時、二年目から重要なポストを任された私は、営業会議でこっぴどく叱られた帰り際に、よく、とある公園に立ち寄った。

 ブランコに座り、気持ちをリセット。

 何も悟られないよう、20人の部下の待つ店舗に、無理矢理作った笑顔で帰ったものである。



 最近は雪が続き行っていないのだが、息子を公園に連れて行き、ブランコに乗せるたびにそのことを思い出すのは、今がとても幸せだからと感じている。


 

              




 つまり、今となってはとてもいい思い出になったということだ。

 あの時の「悔しさ」や「反骨精神」が、今の自分を育ててくれたと思うのだが、2年目を迎える昨年度の新入社員の諸君。

 「初心」を忘れず、自分自身のキャリアアップの為にも、頑張ってもらいたいものである。


                                            宮本 豊彰

ミヤモト家具

INTERIOR SHOP MIYAMOTO

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