嶋 直樹 という男
会社の経営者は、仕事がら割と社交的なタイプが多いという。
ちなみに私は、実は人と話すことが得意でないうえ、意外と人見知りである。
仲良くなるのに時間を要する、どちらかというと経営者向きの性格ではない。
そんな私が、自分の知人の中でも珍しいタイプの1人の男と出会った。
名前は 嶋 直樹。
彼は日本で、たった16人しかいないジュエリーコーディネーター1級の資格取得者。ジュエリー業界では知らぬ者のいない程の、跳びぬけて有能な男である。
本格派のジュエリーをプロデュースするという華やかな職業柄、私とはどう転んでも結び付かない、とても紳士な男だ。
彼は富山でも知る人ぞ知る名店。「ジェイシーバール」の次期社長であり、今は営業部長を務めている。
現社長であるオヤジさんは、この業界を引っ張ってきた第一人者。そんな偉大なオヤジさんの元、彼には大変な苦労もあったであろう。
オヤジと共に働いたことの無い私には、とても想像も出来ない。
先日、彼は自分の家族を引き連れ、我がミヤモト家具にやってきた。
私と同い年であるらしいのだが、随分落ち着いた大人な印象。写真からも人柄が伝わる、とても優しい男である。
一カ月ほど前、とある経営者の勉強会で、夜中の2時過ぎまでお互いの製品に対するこだわりや苦悩を語り明かした。
「宮本さん!お互いの業界を盛り上げていきましょう」
と意気込む嶋さんの熱い想いに、何だか私もとても勇気づけられた。
実はまったく接点のなさそうな家具とジュエリーだが、「後世に受け継がれ、愛着を持って使い続けられる製品」、「企画からデザインも手掛ける」といったようなコンセプトは私共と似ている。
嶋 直樹
早く、彼が社長になって、富山のジュエリー業界を変える程の活躍を見てみたいと思った夜。
私はその時に、最初の客として、買った事もないジュエリーを買いに行こう。
何の記念日かどうかは、その時に考える。理由なんて何でもいい。ただただ、彼を応援したいと思う。
「嶋さん、オヤジさんは確かに素晴らしい人だ。しかし、嶋さんのジュエリーに対する情熱は、決してオヤジさんにも負けていない事を、私はよ〜く知っている。 “家具もジュエリーも単なる装飾品なんかじゃ無い!大切な家族の絆を刻むもの” ですね(*^_^*)」
宮本 豊彰
ミヤモト家具
INTERIOR SHOP MIYAMOTO
ジェイシーバール