一生は使って当然である!の巻
以前から、
「ミヤモト家具は男っぽい店だ」
と、よく言われる。
確かに、雑貨やグリーン(植物)のデザインやチョイスは、女性陣に任せているのだが、家具に関しては、私が全ての業務をおっこなっている。
もともと、ヴィンテージ感のあるデザインや、スカンジナビアンなテイストが好きな為か、どうしても男っぽくなりがちであるのだが、基本、重厚なデザインであったとしても、スッキリしていないものは好まないのがミヤモト家具であり、私である。
と言う訳で、きょうはミヤモト家具的
「重厚感のあるデザイン」
を紹介しよう。前回に引き続き、テレビボード編である。
写真は、もっとも重厚感が際立つ、ブラックウォールナット無垢材のオイル仕上げ。
ちなみに、アメリカ広葉樹協会が定める、最高品質ランクの「FAS」ランクを使用。
サイズオーダーと素材・仕上げのオーダーは、ミヤモト家具では当然である。さらに
美しい木目の通った無垢材の質感。そして
内側に絞り込んだ台輪が、絶妙な陰影を醸し出し、立体感を強調。
当然、天板の風合いは…
圧巻の素材感。ちなみに、一切の着色を施しておらず、「アンティーク」の可能性を秘めた逸品である。最後に
見逃してならぬのが、この機能性。全引き出しで且つ、フルオープンレール。重たい物でも楽々収納でき、取り出しやすさも魅力である。
ガラス面はブラックガラスで、よりモダンな印象であると同時に、AV機器にこびり付くホコリもシャットアウト。
無垢材のテレビボードは他店にもあるにせよ、天板も側面も前板もオール無垢というのは珍しい。
「耐久年数はどれだけですか?」
との問いには
「100年です!」
と答えている。
当然、誰しもが100年生きていられないので、つまりはこのテレビボード、後世に受け継がれてこそのテレビボードであるというわけだ。
先日、とあるお客様に聞いたのだが、他店で
「この家具は一生モノですよ!!!」
と、ことあるごとにご説明を受けるらしいのだが、
「一生は使って“当然”である」
新品を買って、「お客様の手でアンティークにしていきましょう」というのが、ミヤモト家具のひとつのコンセプト。
だからこそ、無着色の無垢材でオイル仕上げにこだわっているのだ。
いやぁ〜、改めて家具は奥が深いですね〜。
これだから家具屋はやめられない。
では、わたくしもそろそろ帰宅します。
それでは皆様、ごきげんよう(*^_^*)
宮本 豊彰
ミヤモト家具
INTERIOR SHOP MIYAMOTO