師匠の言葉

 最近、アルバイトの子も含め、ミヤモト家具の歴史上で今が最もスタッフが多い事に気が付いた(~_~;)

 何だか活気があるのは良い事だが、人を育てる事が出来るスタッフの育成は急務である。

 仕事が出来るスタッフが、人の育成も上手いとは限らず、若い子が多い為、私の悩みの種である。

 ここをクリアに出来るスタッフこそが、会社を支えるひとりになれると思うのだが、そう簡単な事ではない。

 私の師匠がよく言っていた。

「部下の愚痴に付き合って、会社の愚痴をこぼしているような上司は、人の上に立つ資格が無い」

 私の師匠は、とびっきり口が悪い上に背も低く、ビックリするほどブサイクでしたが(さんざんな紹介ですが)、仕事に対しては、とびっきりの情熱の持ち主だった。誰よりもよく仕事をし、誰よりも自分に厳しかった。

 私はそんなブサイクな師匠を、心からカッコイイと思っていた。

 実は、私の24歳の時、師匠の事を悪く言った同士を、本気で殴った事がある。

 今は無くなったが、西町にあった「村さ来」での出来事だ。今でも鮮明に思い出せる。


 「お前は○○さんの事を悪く言えるほど、偉くなったつもりか!お前の何倍も○○さんは一生懸命に仕事しとるんじゃあ!ボケっ!」


 当時そんな事を言ってしまう私もまた、最低な男であった。

 今となっては、何であの時に冷静になって、彼の間違ったベクトルを、正しい方向に向かせてやる努力をしなかったのか…。悔やまれる。


 今度の水曜日に、師匠の自宅に食事に誘われた。

 実はミヤモト家具のお客様でもある師匠は、わりとインテリアにもうるさい。

 私はその日の為に、師匠に渡すプレゼントを用意した。



 うちの製品では無く、ミヤモト家具がセレクトしているライトである。

 うちの製品を持っていき、「ここはあ〜だこ〜だ」と、言われるのが目に見えるので、めんどくさいのでこれにした(笑)

 うちの人気商品で、天井や壁、床から零れ落ちる、絶妙な陰影が美しいライトである。


 「師匠、久しぶりにお逢い出来るのが楽しみです。またダメだしされるんだろうなぁ〜。ただ、あなたのお言葉であれば喜んで、私は水曜日に叱られに伺いたいと思っています(*^_^*)」

                           宮本 豊彰

 ミヤモト家具

 INTERIOR SHOP MIYAMOTO

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