製品を売り込むだけが営業か?!
忙しかったゴールデンウィークも、残り1日。
随分と沢山のお客様にご来店いただき、ご予約も数多く頂いたのはいいものの、私達が決して忘れてはいけない事を再認識させられた連休でもあった。
ご存じの通りミヤモト家具は、広告宣伝はしない、営業には行かない、といった店であるが、ひと口に「営業」というのは、何も製品を売り込みに行く事だけが「営業」では無い。
2日前、とある某有名住宅メーカーさんに呼ばれ、以前ブログでも御紹介したカリスマコーディネーターのKさんと長く話をした。とある事情があり、会社的なお付き合いが全く無い、Kさんはじめスタッフの皆様と、すでに丸4年もの間仲良くさせて頂いているという事は、正直言って奇跡に近い。
いつもいつもお客様をご紹介頂くにも関わらず、私達は何の御礼も出来無いまま4年もの月日が経ってしまった。
先日、Kさんはじめ営業さん、スタッフの皆様が、支社長にこう懇願したそうだ。
「展示場に、ミヤモト家具さんの家具を使わせて欲しい。」
答えは「NO」である。他社さんとのシガラミもある。仕方が無い。
ただ私は、ダメと分かっていながら、そう懇願してくれたKさんの気持ちが嬉しくて、目頭が熱くなった。
実は4年前、私達が唯一、Kさんの所属する会社に、家具を納めた常設展示場は、今もなお残されている。
忘れられないよう、ちゃ〜んと足跡は残してまいりました(笑)
ミヤモト家具は、およそ9割が口コミとご紹介によるお客様だ。
ただ、うちは当時を知らない若いスタッフが多いから、「ご紹介頂く」という事を、絶対に「当たり前」だと思ってはならない。広告宣伝をすることなく、口コミやご紹介だけで成り立つショップなんて、異業種を含めたって絶対に少ないはずだ。
人は、本当は恵まれているのに、それに気が付かない人も多いと思う。私達は絶対にそうであってはならない。
製品を売り込むだけが営業か?いや違う。ご紹介いただいたお客様に、電話や手紙や葉書を書いて、感謝の気持ちを伝える事は、立派な営業である。
私は、新しい仕事にチャレンジすることも大事だとも思うが、何より基本に忠実に、感謝の気持ちを伝えきれる営業マンこそ、ホントに良い営業マンだと思うのだが…。
そんな事を、改めて感じた水曜日の夜だった。
「Kさんはじめ、営業の皆様。今もなお、こうして仲良くさせて頂けることに、本当に感謝いたします。皆様のお心遣いが本当に嬉しかったなぁ〜。言葉足らずな4年間だったように感じますが…。いつか必ず恩返ししますから、とりあえず今は本当に、有り難うございました(*^_^*)」
宮本 豊彰
ミヤモト家具
INTERIOR SHOP MIYAMOTO